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マンガのストーリーが思うように作れない!プロットの「承」の描き方を語る話

墨T
墨T
どうも。ガジェットにハマりつつある墨Tです。
栗宮さん
栗宮さん
アナログ人間卒業ですね。栗宮です。

マンガのストーリーを作るとき、物語の骨組みやもとになるもの「プロット」を作ってからネーム、下描き ペン入れと進めていきます。プロットでテーマやジャンル、ストーリー構成などしっかり決めていればその後の工程がスムーズに進みます。今回は「起」「承」「転」「結」という基本的なストーリー構成のうち、「承」について解説していきます。承は4つの構成の中で最も多い部分になります。

承の役割について

プロットの形を簡単な図にすると

上記の通り、承は物語の中の大半を占めていて、全体の50~75%くらいになります。ここで世界の設定や状況の説明をし、次のどんでん返しである転への期待と緊張感を高めていくことが承の役割です。

読者を飽きさせないように事件や出来事を、時には遊びを入れつつ、期待をさせるものを作るにはどのようなところを意識すればいいのでしょうか。

マンガの承で考えておくべきポイント

物語が動き出すシーン

日常物やギャグであれば考える必要はありませんが、平和な街で主人公やヒロインが何の悩みもなく、ただ過ごしていても続きを見たくなりませんよね。なので試練を与えてみましょう。

墨T
墨T
個人的にはギャグは笑いが、日常物は魅力的なキャラクターを見せてほのぼのさせることがウリだと思っています。深いストーリーはあまり重要ではありません。
栗宮さん
栗宮さん
萌え要素が強いですよね。

まずは主人公が誰かに出会ったり、何かに巻き込まれたりして動き出すシーン、つまり主人公にとって最初の転機となるシーンです。主人公は出来事に対してリアクションする「受け身」であるということがポイントです。

ここで登場人物たちの立ち位置をはっきりさせ、それぞれの抱える問題や思い、悩みなどをさらし危機感やクライマックス(転)への伏線を張って行く段階になります。

マンガのジャンルや読者によって見たいものは変わりますが、基本的に読者は「変化」を見たいのではないかと思います。問題に直面し、ストーリーを通して行われるキャラの変化の始まりを描きます。

行動のシーン

最初の転機は何かに巻き込まれ、問題に直面するシーンでした。しかし主人応、もしくは関係の深い重要なキャラクターが悩んでばかりでは話が進みませんし、そのままでは読者は飽きてしまいます。

なので次は「行動」を起こさせましょう。

受け身だった主人公が行動に起こし、事態を変化させます。ポイントとしては、主人公が動かざるを得ない状況を意識して作ることです。

主人公が抱える問題の解決策を見つけ出していなくても、動かざるを得ない状況に陥らせて追い込まれることで読者をハラハラさせます。

墨T
墨T
ハラハラドキドキ、ワクワクがある作品は強いです。読者はその状態になったら絶対に途中でやめません。
栗宮さん
栗宮さん
難しいですけど意識して作ることが大切ですねー。

ピンチシーン

行動した主人公はその後どうなるのでしょうか。行動した先には抱える問題や、強大な敵が待ち受けています。主人公にその強大さを再び再確認させ、危機感で物語を盛り上げるシーンを作りましょう。

危機感で盛り上がったら、主人公サイドも変化させていかなければなりません。追い込まれた主人公自身が内面の変化に気づき、問題解決や敵に対抗する糸口をつかむきっかけを得ることで、この後のクライマックスへの期待感を最大限に高めることがこのシーンでの大きな役割になります。

つまり、「承」は物語を最大限に盛り上げ、「転(クライマックス)」にすべてを集約させるためのシーンなのです。

シーンを作る効果的な出来事を考える。

そのようなシーンを作るにはどんな出来事を起こしてどう描けばいいのでしょうか。物語は基本的に何か出来事が起こって、それに対する登場人物のリアクションで動いていきます。この章ではその出来事と描き方を一例としていくつかあげてみます。

事件を起こす

殺人事件、事故、誰かの死など、主人公にかかわる事件を起こし、主人公などが刺激されて動き始めます。キャラクターの性格によって事件の転がし方は変わるので、作品に最も合った事件を挿入して行きましょう。

墨T
墨T
事件を次々と放り込んだら一つ一つが薄くなってしまいますので、一つか二つの事件を掘り下げていくことが無難です。
栗宮さん
栗宮さん
話が散らかっちゃいますしね。

キャラクターの事情を紹介しよう

キャラクターの事情、つまり背負ってるものを紹介します。立場や育ちだったり、過去の経験やトラウマによって反応や行動は変わります。人は必ず失敗や、成功などの経験で今があるものなので、キャラクターにも背負わせてみましょう。キャラクターが生きて行きますし、行動の理由づけにもなりますたとえストーリーで語られないとしても、決めておくとキャラクターがぶれることもなくなるので決めておいて損はありません。

伏線を張る

突然主人公に都合のいいことが起こるなど、不自然になってしまうことを防ぐために、あらかじめ起こる予感を入れておくことです。例えば「大事な日にピンポイントで風邪をひく」のではなく、「前日にトラブルがあり、雨に打たれた→翌日風邪をひく。」というようにすると自然です。

ハプニングで驚きを!

出来事によっては突然起こったほうが自然であることもあります。「交通事故で突然大事な人を失う」という悲劇を伝えるシーンなのに、交通事故にあう伏線を張るのは不自然だし作者の意図が伝わりません。

一番いい例が「タッチ」のかっちゃんが交通事故で突然無くなってしまうシーンでしょうか。初めて見たときは衝撃でした。

読者に驚きや衝撃を与えたいときに使いましょう。

まとめ

ほうほう

承の役割は、転への期待と緊張感を高めていくこと

主人公にとって最初の転機であり、主人公は出来事に対してリアクションする「受け身」のシーンを描く。

主人公が動かざるを得ない状況を作り、受け身だった主人公が行動に起こさせて事態を変化させるシーンを描く。

行動するも追い込まれた主人公自身が内面の変化に気づき、問題解決や敵に対抗する糸口をつかむきっかけを得ることで、この後のクライマックスへの期待感を最大限に高めるシーンを描く。

シーンは、主人公にかかわる事件を起こす、キャラクターの背負っているものを決める、伏線を張る、ハプニングで驚きと衝撃を与えるなどを駆使して、物語にあった出来事とキャラクターのリアクションで動かしていく。

です。プロットの部分を占めるとあって考えることが多いですが、このキャラクターはこういう場合どうするか…なんて考えるのは楽しそうですね!

「承」の作り方について書いてみましたが、もちろんこの型に当てはまらない作品もありますし、作り方には正解がありません。この記事を参考程度に考えていただき、あなたなりの物語をぜひ作ってみてください。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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ABOUT ME
墨T
墨T
関西出身。絵を描きたくても描けない学生生活を送る。卒業後 就職するも椎間板ヘルニアと自律神経失調症で心と体を壊し1年半で退職。 療養期間を経て夢だった絵の道を走り出した。

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