マンガ

【初心者必見】マンガを作る工程で描き方を学ぶ話。

マンガの構想から制作までの流れを追ってみる

墨T
墨T
どうも。最近漫画が買えてない墨Tです。
墨Tさんの尻を叩いてくれる人募集中な栗宮です。
栗宮さん
栗宮さん

前回イラスト制作の流れを紹介しましたが、今回はマンガについてお話したいと思います。

お話を考え、自分の中で膨らましつつひとつの物語を完結させるのは労力がいることです。物語の起 承 転 結、盛り上がる部分、読者に訴えるもの、その他飽きさせない工夫や矛盾の有無など考えなくてはならないことがたくさんあるからです。

今回はお話の流れを構築し、マンガの形に落としこんでいくプロセス、そしてページの完成までを見ていきましょう。

墨T
墨T
工程はアナログでもデジタルでも同じやで
わくわく。
栗宮さん
栗宮さん

プロット

物語を構築する段階です。世界観、設定、キャラクター、簡単な話の流れをここで決めます。

マンガの骨組みになる段階で、誰に見せるわけでもないので自分がわかるやり方で、やりやすい方法でまとめましょう。

考えるべきポイントは、

・あらすじ

・世界観の設定

・登場人物

・テーマ

・登場人物たちは物語で何を失う、または得るのか

筆者の場合ですが、あらすじは「起承転結」で大まかに書き、世界観や登場人物設定は自作のプロフィール表で作ります。物語に関係ない設定も決めて、キャラクターがどういう人間か、ということを理解しておくと動かしやすいと思います。

墨T
墨T
例えば趣味とか、将来の夢とか…
私の夢は実写化です。
栗宮さん
栗宮さん

こいつはこういうやつだ、ということがつかめていればいいのです。

テーマや失うもの、得るものはその物語を読んだ読者に、何を感じてほしいかを考えてみましょう。

えーそこまで考えないといけないんですかー。もっと気楽に書きたいです。
栗宮さん
栗宮さん
墨T
墨T
もちろんそれは描き手の自由やけど、どうせ読んでもらうなら問いかけや主張で読者の中に何かを残したいもんやな。

基本的にプロットは自分がわかるように書けばいいのですが、適当に描くとネームとかでつまずく元になりますので、私はネームプロットにしたりと細かく決めてます。

ネーム

ネームは、マンガの設計図のようなもので、ここでマンガの形にします。本番ではないのでラフで描いていきますが、

・読みやすく迫力のあるコマ割り

・読者を飽きさせない構図

・キャラクターの配置 ・吹き出しの配置

などをここで決めていきます。

※特に人に見せるものでもないので、一人で描く場合はプロットと同じように自分がわかればいいのですが、原作と作画が別れていたり、出版社に実力が認められた場合は、ネームで提出することになるので他人にもわかるように描く必要があります。

下描き

ネームを元に、原稿用紙にシャープペンで絵を描きます。
ペン入れの指針になるのでほぼ完成に近くなるように細かく描きます。ペン入れ後に消すことになるので薄く描くほうがいいですね。

筆者は筆圧が強いのか、消しゴムかけをすると下書きの跡がすごく残ります。なので原稿に直接描かず、コピー用紙に下書きを描き、原稿の下に敷いてトレース台で透かして書いています。

墨T
墨T
下描きも残せるし、消しゴムかけという工程をすっ飛ばせるというわけや!
ごしごし…あっ…。(ビリッ) …こういうのも防げるわけですね…
栗宮さん
栗宮さん

ペン入れ

本番です。下描きを清書していきます。

・手首で描くのではなく、腕全体を動かして書く

・ゆっくりでなく、ある程度勢いをつけたほうがきれいな線になる。

・手前のものや、目立たせたい部分を太くするなど、力加減を意識し線に強弱をいれると立体的に見える。

というところがポイントです。

仕上げ

消しゴムかけ

下描きをきれいに消しゴムで消します。力を入れすぎると原稿がグシャッとなって絶望しますので本当に気を付けましょう…

ベタ

黒く塗りつぶす作業です。縁取りしてから内側を塗りつぶすとはみ出しません。

ホワイト

ペン入れでミスしたところや汚れなどを修正液で消していきます。
筆に修正液をつけて使うのが基本ですが、
水と混ぜて濃さを調整し、つけペンにつけることでペン入れと同じように使えます。細かい修正ができるのでぜひ身につけたいところです。

スクリーントーン

色や影を表現したりします。貼りたいところに重ねて大まかに切り、貼ったあとに余分なところを切って整えます。

まとめ

栗宮ノート

漫画制作の工程は

プロット…設定やキャラクター、ストーリーなど物語の骨組み部分を作る。

ネーム…プロットを元に漫画の形を作る。コマ割り、セリフ、構図などを決める。

下描き…ペン入れで迷わないように指針を描く。上からペン入れするので消せるように薄く書く。

ペン入れ…インクとつけペンで書く本番。勢い良く、腕全体で描く。

仕上…消しゴムかけ、ベタ、ホワイト、スクリーントーンなどですね。

すべての漫画はこれだけの工程を経て作られているんですねー

私はマンガはアナログなので、そちらでの紹介になりましたが、工程自体はデジタルもほとんど変わりません。手間がかかるか楽かの違いはありますが。

一つ一つ自分なりのやり方を見つけていけば、描くのが楽しくなるでしょうし、あなたのマンガの個性にも繋がりますので、ぜひ探してみてください。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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ではまたー。

ABOUT ME
墨T
関西出身。絵のアナログ絵やデジタル絵をほぼ独学で勉強する学生生活を送る。 卒業後 就職するも 、子供のころにキャラクターが試練や問題の果てに強く成長していく物語が大好きで漫画に惹かれたことを思い出し、当時の感動の延長で絵を描き続けることを決意。
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